遠距離の彼 と 近距離の同期
天はオムライスを頼み、私はサラダとグレープフルーツジュースを頼んだ。

「悪阻? 大丈夫か?」

天が心配そうな顔をする。

「うん。他の人に比べたら、そんなに大した事はないの。
野菜や果物は一応食べられるし。」


「最後に聞いていいか?」

「何を?」

「ほんとに結婚するのか?」

「うん。」

「今、ほんとに幸せか?」

「うん。」


「………悪かったな。

いろいろ、振り回して。」

っ!?

謝らないでよ。

天は全然悪くないんだから。

私が天といたかったんだから。
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