遠距離の彼 と 近距離の同期

「海翔、お腹空かない？
お昼ご飯、買ってきて。」

「分かった。何食べたい？」

「グレープフルーツジュースと野菜サンド。」

「ん。じゃ、行ってくる。
ちょっと待ってて。」

海翔は、財布をポケットに突っ込んで、出かけた。


私は、海翔がいなくなるのを確認して、ゴミ箱を覗き込んだ。

天と行った動物園。
天と行った水族館。

私は思い出のその券を拾って、海翔が開けない下着の入った段ボールの底に入れた。


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私たちは、1日がかりで荷造りを済ませ、あとは寝具類だけになった。

食器も何もない。


私たちは、最後の夜に外食をする事にした。

近所にあるのに今まで来たことがなかったイタリアンレストラン。

私はグレープフルーツジュースとカプレーゼ。

海翔は、シーフードのパスタを注文した。