遠距離の彼 と 近距離の同期
反対側では、本社のバレー選手が練習していた。

うちのバレーチームはとても強い。
見ていると、全日本の選手が何人もいた。

「天、見て見て! すごいよ!」

私が言うと、

「お前、誰の応援に来たんだよ。」

と天が拗ねた。

「いいじゃん。
天があの人達よりカッコいいとこを見せて
くれれば、いいんでしょ?」

私が言うと、

「言ったな?
見てろ。惚れても知らないぞ。」

と頭をぐしゃぐしゃに撫でる。

「ちょっと、やめてよ!
頭、ボサボサじゃん!」

「ははっ
わりぃ、わりぃ。」

私が一生懸命、手櫛で直してる横で、天が笑ってる。

「もうっ!」
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