政略結婚!?箱入り令嬢は俺様社長に愛でられています

「管理職たちもやる気になってることだし、労働時間の削減に取り組んで一番成果を上げたチームには報奨金を出すことにしよう。その方が士気も上がる」

「いいんですか?」

「ああ。お前の頑張りに俺も応えないとな」

 いたずらっぽい顔で見つめられ、そっと目を逸らす。

「私は……母に頼んで、星崎先生に来ていただいただけなので」

「使えるものは使う。当然のことだ。人脈も実力のうちだからな」

 低い声が聞こえたと思ったら、ふと手を取られた。ごつごつした手の感触に、心臓が大きく跳ねる。

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