おはようからおやすみを笑顔で。
「は、はい?」

「あー、そのちょっと怯えてる顔も凄いかわいい」


そう言うと、斉野はその場に沙耶の身体を押し倒した。


「ちょ、ちょっとは斉野くん! なに、いきなり! ダメだよ!」

「ダメ? ……ああ、〝ベッドじゃなきゃダメ〟なんだっけ? 沙耶はワガママだな。いいぜ、ベッドでたっぷりゆっくり……だな」


ひぇ……という、沙耶の小さな悲鳴は、部屋の中に吸い込まれて消えた。


その後、火のついた斉野は加減を知らず、沙耶はなかなか解放されることはなかった……ことは言うまでもない。
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