神様には成れない。


話に付いていけないのは隣に座る彼女も同じようで、真っ先に話を止めそうだったのに止めなかったのは、どうやら思考が止まっていたかららしい。

聞こえていても言葉を噛み砕く事もせずに、只管に何処かを見つめてお茶を口にしていた。

対する淵くんはと言うと、言われるがままでも何ら気にしないのか、諦めたのか止める様子すらなく


「勝手にこいつが言ってるだけなんだけどね」


とケロッとした様子だった。

男の子の話というのはこれが普通なのだろうか。

私は上手く思考が働かないが為に、ぼんやりと淵くんを見つめる事しかできなかった。


「あ~あ。ほら、佐伯が変な話するから二人とも反応に困ってるじゃん」

「忠告だろ?忠告!こいつも理性が飛ぶ事あるかもよーーって……とは言え流石に行き過ぎたわごめん。そろそろ解散にするかー」


またしても、話は勝手に進んでいき、この話とこの場は解散の流れをとることになったのだった。


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