俺様王子が恋をした
そんな事を考えて
どの位時間が経ったのだろう。
もう太陽は傾き始めている。

言わなきゃ、早く。
でも、怖い。

ケータイを強く握りしめたら
指が画面に当たり
電話をかけてしまった。



---プルルッ



『もしもし、まゆ?』

ワンコールで先輩は電話に出た。


先輩の優しい声を聞いた瞬間、
安心感と罪悪感で私は満たされ
また涙が溢れた。


「グスッ・・・。先輩・・・。」


『おい、どうした?泣いてるのか?』
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