俺様王子が恋をした
---プルルル

『も、もしもし』

4・5回鳴らしたところでやっと出た。

「おい、今どこにいる?」

『す、すみません・・・。』

いきなり謝罪かよ・・・。


「はぁ。なんのすみません?
 怒ってないから来て?
 校門にいる。」

そうできるだけ優しく言うと

『わ、わかりました。』

と、電話を切った後1分もしないうちにやってきた。


そこで見た真優華はなぜか顔が真っ赤で
少し震えているようにも見えた。


あー、こんなかわいい顔誰にも
見せたくないんだけど。


「なんかあったのか?
 大丈夫なら帰るぞ。」

出来るだけ平常心を装い
真優華の手を取り歩き出した。

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