俺様王子が恋をした
その時の先輩は
ビックリするくらい
優しい顔をしてたから、つい

「先輩が他の女の子に
 優しくするの…嫌です。」


正直に言ってしまった。


先輩は満足そうに笑って
私を抱きしめた。


「大丈夫。俺が優しくするのはまゆだけ。」

ちなみに俺接客はしないから
と付け足した。


…え?

「だってまゆにこんな可愛く
 『嫌だ』なんて言われたら断れないでしょ?
 それに、遥もいるから売り上げはなんとかなるしな」

小さく笑って言った。

< 301 / 390 >

この作品をシェア

pagetop