俺様王子が恋をした
「市川!」

「柊・・・?
 どうした?悪いんだけど俺今ちょっと・・・」

「なんであいつが泣いたかわからないまま
 追いかけてもしょうがねぇんじゃねぇの?」

「・・・」

「あいつと、どんな関係?」

「・・・幼馴染だ。」

「それだよ、あいつが泣いた理由。」

「・・・は?」

「お前、そこそこモテるのに
 気づかねぇのな?
 あいつはお前が好きだった。正確には今も、か。」

「そんな、まゆは・・・」

「ねぇ?あいつ、俺がもらうね。
 振ったんだから文句ねぇよな?じゃ」


そう一方的に言い放って体育館を出た。
後から市川の待てって言う声を
聞こえないふりして。

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