俺様王子が恋をした
顔を上げれば
耳まで真っ赤に染めた先輩。

「…~っ
 くそ、言うはずなかったのに。
 断るっつっても俺から女に会いに行ってる事には
 変わりねーし…。」

それでも…

「いいんです。人の気持ちを
 大切にしてくれるようになって嬉しいです。」


それがまた恥ずかしかったのか

「早く帰るぞ。チョコくれよな。」


鞄を持ち、足早に教室を出た。

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