俺様王子が恋をした
最後まで言い切る前に
先輩の口によって私の言葉は
かき消された…。

お互いがお互いの存在を
確かめ合うように何度もキスを交わす。


相手の温もり、息遣いを感じて
忘れないように
身体で覚える。

大好きな感覚を。


「…泣きすぎ。しょっぱい。」

そんな事言われたってもうどうしようもない。
先輩の体温を感じれば感じるほど
涙が溢れてくる。



「ニューヨーク行きの便に
 ご搭乗される方はお急ぎください!」
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