*If*…もし貴方と出逢わなければ…
蓮は私の心情を知ってか知らずか手を握って私を連れ出す



そして私の特等席化した蓮のバイクの後ろに跨り倉庫を目指す



『ふぅ。もうここともお別れか…。』



しみじみと独り言を呟く



そして中へと入る



「あ!総長!」



いつもの様に暖かく迎え入れてくれる皆



『ふふ』



自然と笑みが漏れる



そして始まった族の引き継ぎ



「最初は、私からねっ!」



澪がそう口火を切った



「まず、最初に!私の我が儘に付き合ってくれてありがとう!!
私華蓮が居なくなった時どうしても華蓮を連れ戻したいって気持ちが強かった。
だけど、どこから探したら良いのか分かんなくて…。
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