運命の人と運命的ではない出会い方をしてしまった
『ぅえっ!?』



「あ?」



『すっ、ストーカー!!』



セキュリティ万全のマンションは!?
詐欺じゃん!お母さん!!詐欺だよ、ココ!!



まだ来ないエレベーターを呼ぶため、何回もボタンを連打する。



「うっせーな。
誰がお前みたいなガキのストーカーなんかするかよ。」



チーン ドアガヒラキマス



なんで、このタイミングで来るかなぁ?



『ガキじゃないから!明日からピチピチの高校生だから!!』



「あ〜そりゃあ、おめでとさん。」



感情の篭ってない声で祝われた・・・。
なんか、心折れそうなんだけど。



ドアガシマリマス



「そんじゃ。」



『ちょ〜っと待ったぁ!』



締まりかけたドアに顔を突っ込む。
一瞬首が閉まったけどそれは気にしない。
だって、おかげでドアは閉まらなかったのだから。



「お前、ありえねぇ。
んとに女かよ。」
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