人形の君に心をあげる。



頭の中で何度も男のいった選択肢が繰り返されては、反響している。


質問の意味はよく分からないけど、どんな質問だろうと答えは一つしかない。



それなのに、迷うはずのない選択肢が、頭の中をぐるぐる駆け巡る。



抵抗...しなきゃ......


自分自身にそう言い聞かせる。



なのに、どうしてか俺の体からは力が抜けていく。



まるで意思と体が分離していくみたい。




俺は静かに目を閉じた。


どこか、深いところに落ちていくように...、体から痛みが遠のいていく。



...ああ、俺はきっと今、どうしようもないほどに”安心”しているんだ

< 28 / 118 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop