オブジェのある公園
それぞれの思い。
一週間後。










「あれ? 誰かに 似てるなあ~」




女の子「ええ? 誰に?」





「う~ん、誰だったかなぁ~?」






女の子「誰?、誰?、」




「あっ!その感じ!

もう一回、目、つぶってみ。」





女の子「…こう?」






チュっ。

キスをした。






女の子「え? 」



「誰か わかった。

俺が この世で1番 キスしたい顔に

似てる…」





女の子「も~~ぅ」






(………違う、ヒカルと全然違う…」




「あっ、ごめん、


俺 チョット! 用事あるから

帰るわっ! じゃな!」







女の子「ええ? なに?」








スタッタッタッ…………


俺は 女をおいて 歩き出した





(違う、ヒカルとは 全然違う!

あの時みたいな

胸が 熱くなるというか…

暖かくなるというか.




とにかく 違う。






あんな女に 1時間も かかっちまった









(あ~~ 一週間たつのに


まだ ヒカルが 消えねぇ…)





……次だ 次の女だ!







俺は辺りを 見まわした…






(よし! あれだ!



あっちのギャルか?


あっちの真面目そうなメガネか?




きーめた。)







とりあえず 俺は

ミニスカートのギャルに声をかけた






「ねえ?」


ギャル「なに?」



「忙しいとこ ゴメン」


ギャル「だから なに?」



「急に こんな事言うの

気持ち悪いかも しれないけど…」





ギャル「ん?」



「実はさー。 罰ゲームで.

この街で、1番かわいい 女の子に

声をかけるっていう 罰ゲーム

なんだけど……」




ギャル「は? ナンパとか?」



「違う。 だから 罰ゲームだって!」


ギャル「……それでなんで、うち?」



「かわいい…、から.」



ギャル「かわいい?」


「…うん。」



ギャル「ふ~ん。それで?」



「よく考えたら この罰ゲームは

幸せになる 罰ゲームだね?」



ギャル「はあ?」



「だって かわいい女の子と 会話できる


、それだけで、幸せじゃね?」




ギャル「……ふーん」




「これだけ、世の中に 人がいて

たまたま、 罰ゲームで

君に声をかけた俺、

俺に声かけられた君、


運命なのかなー?」






ギャル「……運命かぁ~」




「もういい。罰ゲームはやめた。

本気で ナンパしていい?」




ギャル「フフフ…」





「やっぱり! 始めてのナンパは 難しい……」



ギャル「……おもしろい人だね。」



「そう? 迷惑かけちゃったから、


飯でも おごるよ」


ギャル「ホント? ラッキー!」



なんとか 10分弱で

飯まで たどりつけた。





それから 1時間近く レストランで

飯食って、ようやく 店の外に出た。





ギャル「…ありがとね」




「いいよ、こっちが悪いんだから」




ギャル「……そうだね……」






「あれ?」



ギャル「ん?なに?」



「誰かに 似てるなあ~?」




ギャル「え? 誰に?」



「う~~ん。。 誰だろ?」



ギャル「誰?誰? も~ 気になるなあ」




「ああ、その感じ!

もう一回 目、つぶってみ。」










タっ!





「あれ? 君は?」


突然 誰かが俺に 声をかけてきた。




ギャル「?」



くそっ!





俺は ギャルの唇の 数センチ前で

顔を止めた。





「なんだよ?……






………ああ、





ヒカルの元彼?」






元彼「やっぱり、君は?」






「おん?!」





元彼「病院にいた、ヒカルの同僚?」




「……今は……」




元彼「今は、同僚じゃないんだよね」



「……なんで、それを?」



元彼「あっ、ヒカルに聞いたんだ」



「ヒカル?…に」




元彼「ああ、そう、そう、


僕達、ヨリを戻したんだ、


一週間前に…」




「……え?」




(一週間前、俺が辞めた日だ……



そいやあ、

ヒカルが 元彼に呼ばれたって

言ってた日だ……


……そうか、その日から……)






ギャル「……ツレ?」




「違う、 医者!」




ギャル「え~、お医者さん?

チョ~ イケメンじゃん!」





元彼「君も、彼女いたんだね?」



「はあぁ!」



ギャル「ねえ? ゴハン ありがとね。


うち、もう帰るわ…」





元彼「あああ、ごめん、

ジャマしちゃったねー」




「いいんだよ、別に」


ギャルは 満足気に 帰って行った。


























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