* Time of princess *
適材適所
朝が来た。今日も昨日と同じ旅館の朝は早い。


「おはようございます。」


「おはよう。昨日は楽しかった?」


都さんから 昨日の買い物の話を振られ、私は答える。


「はい、茉莉さんと楽しい時間を過ごせました。ありがとうございました。」


「そう良かったわ。今日紅麗ちゃんは巴琉と外出してもらうわ。悪いけど、外出着に着替えて来て貰えないかしら?」


「外出ですか?」


「俺と外出は不満か?さっさと着替えて 俺の部屋に来い。」


急に現れた男の人に驚く…


えっ誰?
声は巴琉みたいだけれど…


昨日とは別人の様な顔と髪型…
どういう事なのか、これ夢?


昨日まで熊でしかなかったのに、今はイケメンでしかない。嘘みたいな変貌に頭が付いていけない紅麗だった。



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