MAN of DESTINY王太子の執拗な求愛

殿下と立ち会い?



見上げる彼は凛々しく、ギロリと丸い目で美桜が睨んでも、小馬鹿にしたように口の端を上げてニタリと笑う。

ひざを曲げ両手を土につけ
ジリジリと後ずさる。

逃がすかと剣を突き上げ
「タヒにたいのか!!」
と声をあらげる。


ドツと笑いが起きる。

いつの間にか沢山の男達が馬に
乗って現れ囲まれていた。

(どうしよう。逃げられない。
落ち着け!!
落ち着け。)

深い深呼吸を繰り返す。


バシッと目を開き戦闘態勢に入る。

(剣道三段は、伊達じゃない!! ビビって
どうする。男性相手に戦った事もある。
やらなければ、遣られる。
自分を守るのは己のみ!!)


ならば‥、意を決して木刀を握る。
護身の為持っていてよかった。

    「ホホホウー」

男達は手を叩いたり
足を叩いたりして馬鹿にしてきた。


«ピユーピユー»

口笛を高く吹き

«ピーピー»

指笛も混ざりゴチャゴチャしてる中
彼の目は静かに
美桜の行動を目を離さず見ていた。

   「やる気か?」


スックと立ち上がり頷くと
またまた盛り上がりをみせ‥。

ヤレヤレ   ドーシタ ニゲルナ
デンカ「小増負けるな。」
          イイゾ ガンバレ
 ナクナヨーコゾウ 「いいぞぉヤレヤレー。」


沢山のヤジが飛ぶ。
             

「クソオーツ、オレに何の用だ
 子供をいじめてどうする。 」
美桜は棒を構え大声で叫んだ。


美桜の心からの怒号に
またドッと笑いが上がる。


男達のやじが飛ぶ中、
美桜の一言にキレたのか、
男は真っ直ぐ剣を向けて来た。

すくっと身構える姿勢の美しさに
男は目を見開いた。

回りの男達もオーオーッと叫び
身を乗り出して見ている。

(あっちは真剣だ。
しかも足も手も長い。
まともに戦って勝つ事はない。
ならあれしかない。)

剣で勝てないと察した美桜は、
行動にでる。

美桜はクルリと背を向け
岩場に向って走った。
男は、追い越す勢いで追いかけてくる。

走り抜ける風の音が
ビュ~ンビュ~ンと
聞こえる。

またクルリと背を向け、
かがみながら振り返り
腰から斜めに剣を入れる!

 《《《《ドぉりや~ぁ。》》》》

抜き胴だ!手応えバッチリ、

YAMATo、NADESHIKOを
📣ナメンナヤ~ゴラアァァァァ。

相手が怯んだのを右目で確認し
岩へ飛び乗る!
脳天落とし剣を真っ直ぐ振り落とす。

     ≪“ゴ、“チ、“ン≫

鈍い音がした。振り返ると、うんこ座りをして頭を抑えているイケメン発見!!

   「殿下ー!!殿下ー!!」

何人かが駆け寄ろうとしたとき、

「手出し無用!!」


怒号で走って来た男達の足
ピタリと止まる。
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