今日もたっくんに溺愛されちゃっています。〜結婚生活編〜




たっくんと他愛もない話をしながら、いつもより遅めの朝食を食べる。

あっくんがいるときは大体いつも「食べさせてー」って甘えてきたり、飲み物こぼしちゃったり。

それが普通になっちゃって、食事中たっくんとゆっくり話すことなんてできないからすごく新鮮。




「今日デートしよっか」

「え?」

「新婚さんごっこは昨日したから今日は恋人ごっこしたいな」

「デート…恋人ごっこ…」



尽きることのない会話の中、たっくんが何気なく口にした言葉に食事を進めていた私の手はピタリと止まる。

デートなんてもう何年もしてないし、したいけど…



「朱里、聞いてる?」

「あ…でも、たっくん疲れてるでしょ?」

「え?全然疲れてないよ。そう見える?」

「ううん、見えないけど…でも、昨日…、あの、その…」



そこまで言っておきながら恥ずかしくなって、その先を言うことができない。

そんな私を楽しげに見ていたたっくんは、静かにお箸を置くとクスクス笑いながら頬杖をついた。
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