不毛な恋の行方
それからしばらくして
両家に挨拶を済ませて
わたしは紘都さんと新居に引越しをして
新しい生活をスタートさせた。

紘都さんは元々奥さんと住んでいた家に
わたしを呼ぶのを躊躇っていた。
だからわたしの家で過ごすことばかりだった。

そして、周りの人は
自分がバツイチだということを知っていたし
もちろんわたしも
知ってると思っていたらしい。

わたしは他部署にいたし
結婚したことはみんなでお祝いをしたので
知っていたけれど
離婚のことまでは知らなかったのだ。


営業部には
結婚が決まってすぐ報告した。

みんな喜んでくれたし
体調もすごく気遣ってくれた。

そして、そんな紘都さんはと言うと、
元々優しくて暖かい性格だったけど
今は少し過保護すぎるお父さんみたい。


「もう!恵理奈は座ってて!」

「これくらい大丈夫だってば!」

「いいから!
俺が出来るんだから
任せたらいいんだよ!!」

仕事にも毎日車で一緒に出勤だ。
帰りは彼の方が遅い日もあるけれど
その時はすごく連絡をしてくる。

産まれてくるこの子も
きっと幸せになれる。

そんな安心感が彼から伝わってくる。

「ねえ、紘都さん。
ありがとう。



愛してます。」

急な告白に動きが止まる彼。

洗濯物の入ったカゴをその場に置いて、

「俺も。愛してる。
ありがとう。」

そう言って抱きしめてくれた。

< 25 / 25 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:34

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

上司を甘やかす方法

総文字数/26,242

恋愛(オフィスラブ)46ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
バリバリのキャリアウーマンなんて 目指してなかったのに… 気付けば29歳。 半ば諦めモードで 仕事に生きる!なんて寂しいことを 常々考えてしまう × なんでもサラッとこなしてしまう 掴み所のない彼、25歳。 オフィスラブ、時々甘々。 近日中にafter storyもアップします! よろしかったら是非読んでみて下さい。
素直になれない

総文字数/8,102

恋愛(その他)15ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
分かってる。 最近上手くいってないって。 好きなのに、 それだけじゃだめで、 会いたいのに、会えなくて。
読めない彼の愛し方

総文字数/12,634

恋愛(純愛)29ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
そりゃね、 クールでちょっと謎なくらいが わたしのタイプだって言ってたけど。 彼は予想を上回って謎だ。 え?大丈夫? この人本当にわたしのこと好き? ってそもそも わたし達付き合ってる?で いいんだよね?

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop