幼なじみのイケメン御曹司に独占されてます。
スッと私の髪を持って、

くるくると弄び始めるあい。

「あ、あい……?」

「うん?」

えっと、どうすればいいんだろう?

「ごめんね?
でもあいの言うこと全部聞くことはできないよ」

ピタリと動きを止める。

「……知ってるよ」

「え?」

「……全部僕の思い通りにならないことくらい……イヤになる程知ってる」

そう言って私を見つめるあいに、

胸がドキンっと鳴る。

切ない瞳。

苦しそうな表情。

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