三途の川のお茶屋さん
お会計には籠を設置して、金銭授受は省略。
それぞれのテーブルに急須と茶葉、湯呑みを置き、団子は厨房のカウンターに大皿で積んだ。
けれどどう考えても団子が足りる気がしない。
しかもお客様は、まだまだ続々とやってくる。
そのため、仕方なく本数に制限を設けた。
「なんやアンタ!? 団子一本しかアカンねんの!?」
張り紙を見たらしいおばさんが、厨房を覗き込んで訊ねてきた。
おばさんはやたらと声が大きくて、語気も強くて正直怖い。
「申し訳ありません。在庫がもう、これだけなんです。ですので、お一人様一本でお願いします」
間違ってもキレられたら大変と、なるたけ丁重に伝えた。
「ほな、しゃーないな!」
けれどおばさんはヒョイと肩を竦め、しばらくあんこと迷ってから、きな粉の団子を掴み上げた。