親友のカラダ
躰を売る子
アタシの名前


シグレ

木村 望

もう1つ名前が増えたの。


『マコちゃん仕事入ったよ!』


『マコ今日6本も予約でビッシリだよ』


『マコ延長とってな』


ぷるるる…ぷるるる…
『はい。デリバリーヘルス えんじぇるダストです。…はいマコさんご指名で。…承知いたしました……』


アタシの新しい名前

マコ

店長がつけてくれた。


アタシは瞳の家を抜け出し、行く当てもなく。

デリヘルの仕事に着いた。
たまたまナンパされた男と入ったラブホのロビーにデリヘル雑誌や風俗誌があった。


目を通して適当に決めた。事情を話して、店長に事務所で寝泊まりしていいと言われた。


正直何でもよかった
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