親友のカラダ
薄情
『望ぃ入るね』


望は精神科の方に移されていて、小さな個室にいた。


『おー!ひとみぃ!』


ベッドに座りながらやたら元気な笑顔を見せた


『病室移ったんだねー!個室で良かったじゃん』


『うん!まぁ明日退院だけどねーさっきもお母さんきたし…カウンセリングもしたし…採血もした』


『体調はどぉ?』

アタシはベッドの横にある椅子に座って言った


『うーん…お母さんと何話していいか分からなくて、カウンセリング中荒れちゃってぇ注射された』


と笑った。


『家に帰るんだよね?明日…』

アタシが一番心配な事。

またあのマンションに一人で帰るなんて…

望には無理だと思っていた
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