社宅は社長の家の2階でした【佳作受賞】

秘書 のどか

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秘書 のどか

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翌朝、のどかは、時間通りに待っていた。

「のどか、おはよう。お待たせ。」

と声を掛けると、

「おはようございます、社長。」

とスーツを身にまとったのどかは、背筋を伸ばして、丁寧にお辞儀をする。

見ていて気持ちがいい。

「ビジネスモードののどかはかっこいいな。」

と口にすると、

「社長、佐倉です。」

と、訂正された。

「まだ、家だからいいのに。」

「いえ、会社で間違われると困りますので。」

「ハイハイ。敏腕秘書さんは、厳しいなぁ。」

のどかは、公私をきっちり分けられるプロの秘書なんだ…


通勤の車中で、のどかが口を開いた。

「社長、一緒に出勤すると、何かと問題が
あると思うんですが。」

それは、あらぬ勘ぐりを受けたくないという事?
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