社宅は社長の家の2階でした【佳作受賞】

これでも俺の事、好きじゃない?

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これでも俺の事、好きじゃない?

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俺たちは、急いでシャワーを浴びて、いつも通り出勤した。

11時過ぎ、のどかが言った。

「社長、すみません。
真下さんから、ランチのお誘いなんですが…」

は!?

「のどか、行きたいの?」

この後に及んで、なんで真下なんかに割り込まれなきゃいけないんだ?

「では、また社長も一緒という事でいい
ですか?」

ヤだ。
ようやくのどかと結ばれたばかりだというのに。

「俺は、のどかと2人でランチに行きたい。
のどかは?」

「あの…
正直に申し上げていいですか?」

「うん。なに?」

「あの…
今日、社長と2人でランチは…

………恥ずかしいです。」

うわっ、何それ!?
マジで言ってる?

「のどか、それは、ヤバイって。」

「は?」

「かわいすぎ。
のどかのそんな姿、絶対、他の奴に見せたく
ないから、断って。」

「はい。」

そんな頬を染めて、上目遣いで『恥ずかしいです』なんて、そのまま押し倒したくなるじゃん。
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