社宅は社長の家の2階でした【佳作受賞】

ご褒美

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ご褒美

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株式公開の夜、関係取引先や社員一同を集めて、祝賀会を行った。

俺は、挨拶の連続で、全然気の休まる暇がない。

すると、少し落ち着いたところで、のどかが声を掛けてきた。

「社長、控え室で少し、休まれてはいかが
ですか?」

俺は、少し考えて、

「助かる。ありがとう。」

とその好意に従った。


俺は、控え室のソファにゆったりと座り、大きく息を吐いた。

のどかはコーヒーを入れてくれた。
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