社宅は社長の家の2階でした【佳作受賞】
私たちは、向かい合わせに座り、晩ご飯を食べた。

「のどか、明日、どこに買い物に行きたい?」

修ちゃんが聞いた。

「寝具屋さん。
ベッドがね、ダブルだったから。」

「ああ、そうか。
そうだよな。
くくっ
じゃあ、一緒に寝られるな。」

「え!?」

「冗談だよ。
ま、のどかが寂しくて寝られないって
言うなら、添い寝してやってもいいけど?」

「結構です!」

「くくっ
だと思った。
じゃあ、明日、買いに行こう。」

「うん。ありがとう。
でも、修ちゃん、お仕事、いいの?」

「俺の仕事は趣味みたいな物だから、
気にするな。」

「じゃあ、お言葉に甘えて、
よろしくお願いします。」
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