社宅は社長の家の2階でした【佳作受賞】
すると、修ちゃんは、私の胸をまさぐり始めた。


そこで、ようやく、気付いた。

これは、マズイ。

修ちゃんに火をつけちゃった?



だけど、火をつけられたのは、修ちゃんだけじゃなくて…


部屋着の裾から伸びて来た手に胸の頂をいじられて、私は、声を漏らしながら、身をよじる。

修ちゃんの唇は、私の顔中、至る所に口づけて、耳を食む。

私は思わず、修ちゃんの背中に腕を伸ばして、腰を浮かせた。

修ちゃんは、私の部屋着のボタンを上からひとつずつはずしていく。

私はもう、抗う事なく、修ちゃんに身を委ねていた。




どうしよう!?
私、修ちゃんと、しちゃった…

私は、恋人でもない人と、こんな関係になるのは初めてだったから、そんな事をしてしまった自分に驚いた。

いや、修ちゃんは、恋人だと思ってるんだから、これでいいの?

でも、今日もこれから、一緒に仕事なんだけど…

気まずい。

いや、気まずいのは、私だけで、修ちゃんはとっても幸せそうなんだけど。


いろいろ話したい事はたくさんあるけど、仲良くなりすぎたせいで、時間がない。

私たちは、慌てて出勤準備をした。
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