別のお話。

古くはなったけどあの頃から何一つ変わらない俺だけの世界。

「はぁ」

これまた使い古されたベッドの上に大の字に転がる。

疲れた。

学校に行き、バイトをして。

家に帰れば騒がしい双子が俺を待ち受けている。

疲れた。

だけど同じ。

学校に行くのも、バイトに行くのも、双子の相手をするのも。

一日の終わりに疲れ切った体も。

結局どれもいつもと同じ。

< 12 / 407 >

この作品をシェア

pagetop