別のお話。

「春?」

声に目を向けると前から凪と先輩が歩いてきていた。

「何してるの?」

「こんばんは。別に何もしてないよ。帰るところ」

「ふーん?で?欲しいものは考えた?」

「だからいらないって」

「まあまあ、そう言わずにさー」

「いや、本当に特に欲しいものなんてないんだって」

「またそういうこと言う。

春の歳で欲しいものないとか、おかしいですよね?」

凪の矛先が先輩へと向かう。
< 162 / 407 >

この作品をシェア

pagetop