別のお話。
もっと長い時間を一緒に過ごしていると思っていた。
あの丘でシヅキを見かけたのは昨日のことのように思い出せるけど、俺の日常が非日常に変わってそれが当たり前になっていて。
だからもっともっと長い時間が経っていると思っていた。
隣ではシヅキが
「本当に何も変わってないなー」とか
「そういえばあの人毎日あそこにいたなー」とか
そんなことを呟いていて、シヅキにとってもこの数日が実際よりも長く感じていたのだろうと思った。
だけど懐かしそうに呟くシヅキに何かが引っかかる。
頭の奥がズキズキとする。