別のお話。

シヅキは一気に喋った。

これは辛い時の癖だ。

「俺も会ったよ」

「え?」

「俺もシヅキの友達に会った。

ちょうどシヅキの話しをしてたから話しかけたんだ」

「ええー!怪しまれなかった?って言うか私の話って何?」

「シヅキはパートリーダーになったばかりだったな」

ーブオン

静かだった場所に大きな音を響かせて車が通り過ぎていく。

車が起こした風にシヅキの髪がさらさらと流れた。
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