君と。
ガラララララ……

「はな〜おはよう〜!」

「おはよう。あや。」

彼女は北堀彩(きたほりあや)。


あやとは、中学の時3年間同じクラスだった。

あやは人気アイドルグループのハリケーンが好きで、私はアニメやマンガが好きで、2人して違う話をお互いに延々と語ってた。

いわゆるオタク仲間というやつだ。

「同じクラスになれて良かった。
安心したよ。」

「あやもっ!」

そう言って、あやはニカッと笑った。

「うーわ、またかよ」

げっ、最悪。

うーわは私のセリフだよ。

問題児の西田だ。

2年も同じクラスなんて、
こっちだって願い下げだっ!

今年こそは平穏な日々を送りたいのに……。

でも私は言ってやった。

「うっわ、朝っぱらからかまちょかよ。ほんと、君は私が大好きだねえー。」

西田は、顔を怒りで真っ赤にしながら、
「ケッ、ありえねー。」と言い捨てて
席に着いた。
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