毒舌年下BOY♂に愛を叫べ【仮】
年下のくせに、私より身長が高くて、私に対して毒吐きまくりな上に、全体的に全くもって可愛げが無い。


整えられた細すぎない眉、羨ましいくらい綺麗な二重、すーっと通った高い鼻、薄くて形のいい唇。


この唇が毒を吐くなんて、誰が想像できるだろう。


───そう、大馳はかっこいい。

ううん。かっこいいよりも、綺麗って言葉の方がしっくり来る。


そんな男の子。


ただし、それは黙っていれば……の話。


「この際、本当に付き合っちゃえばいいんじゃない?♡」


「はい、却下〜」


「即答すぎない?ちょっとは考える素振りくらい見せようよ」


大馳の返事にぶ〜っと頬を膨らませる私。



それを見た大馳は、少しだけ私に近寄づいた。かと思えば、私の顔を覗き込みながら頭をポンポンと撫でる。


「諦めろ、俺を見つける度に突進してくるような珍獣はお断りだ」

「っ……!!」


……口を開けばこの通り。
恋する乙女をサラッと珍獣呼ばわりする始末。
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