ただ好きだから



「うわー、広い部屋」



咲夜に教えてもらった私の部屋を開けると、本来マンションに置かれているはずの荷物が本当に全て置かれていた。



でも何故か家具は新しい物になっていて、使い古したシングルベッドではなく広々としたダブルベッドになっているし、テレビも私が持っていた物よりも大きい。



私が使っていた家具達は一体どこにいってしまったのか…まぁ別にそこまでこだわりがあったわけではないけれど。



どっからどう見ても家具達は新品で、それらを用意してくれたと思うと少しだけ忍びない。



どりあえず、はじに置かれていた段ボールをいくつか開けてパジャマを取り出すとそれを持って脱衣所へ向かった。




他人とお風呂を共同で使うなんてなんだか凄く変な気分だけど、今は咲夜もいないしゆっくりと浸かろう。



だけど、ドアを開けた先のお風呂場はまるでホテルみたいにピカピカでオシャレで…あまり落ち着いて入るには広すぎて。結局早々と上がってしまった。


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