クールな御曹司の本性は、溺甘オオカミでした
しかして、土曜の待ち合わせ時間、15分前。私はひとり、ど緊張でホテルのロビーにいるのだった。
はぁ、この時間がしんどい。
セントラルコンチネンタルホテルは六本木の老舗ホテルだ。知ってはいるけど、入るのは初めて。
ロビーは暗い色調で、ランプシェードの柔らかな光が落ち着いた空間を演出していた。
早く来すぎてしまったのでティーサロンでディンブラの紅茶だけいただく。カフェサロンは開けていて、お茶でも一杯でも千円程度のお値段だ。
通された席は一面のガラス窓で、秋の花の咲き乱れる薮が見えた。石灯籠と天女の小さな地蔵。古い敷石。洋風のティーサロンとはミスマッチだけど、なんだか落ち着く。
よし、いいぞ。この調子で落ち着いた大人の女として、食事の相手だけして帰ろう。
ふと、テーブルに影が落ちた。
「お待たせしてしまいましたか?」
そこには千石くんが立っていた。
見上げた彼は普段と雰囲気が違う。ピシッとセットされた髪は普段通りだけど、スーツは襟のカットの大きいイタリアンスタイルだ。ブルー系のスーツとストライプのシャツを着こなせる日本人ってなかなかいないと思う。靴も明らかに庶民が履いているビジネスシューズじゃない。ベルトのデザインが凝った茶系の皮靴。
サッカー選手のプライベートでは?というくらいお洒落で見栄えがする。一方で雰囲気は洗練され上品だ。お育ちの良さが溢れ出てる。
と、とんでもない人と待ち合わせてしまった。
「早く着きすぎてしまったの。待ってないわ」
「それはよかったです。こちらへ」
お会計をしようかと思ったら、ウエイターの男性に見送られてしまった。支払済?もしくは、あとで千石くんのところに請求がいくの?
うわ、油断できない!
はぁ、この時間がしんどい。
セントラルコンチネンタルホテルは六本木の老舗ホテルだ。知ってはいるけど、入るのは初めて。
ロビーは暗い色調で、ランプシェードの柔らかな光が落ち着いた空間を演出していた。
早く来すぎてしまったのでティーサロンでディンブラの紅茶だけいただく。カフェサロンは開けていて、お茶でも一杯でも千円程度のお値段だ。
通された席は一面のガラス窓で、秋の花の咲き乱れる薮が見えた。石灯籠と天女の小さな地蔵。古い敷石。洋風のティーサロンとはミスマッチだけど、なんだか落ち着く。
よし、いいぞ。この調子で落ち着いた大人の女として、食事の相手だけして帰ろう。
ふと、テーブルに影が落ちた。
「お待たせしてしまいましたか?」
そこには千石くんが立っていた。
見上げた彼は普段と雰囲気が違う。ピシッとセットされた髪は普段通りだけど、スーツは襟のカットの大きいイタリアンスタイルだ。ブルー系のスーツとストライプのシャツを着こなせる日本人ってなかなかいないと思う。靴も明らかに庶民が履いているビジネスシューズじゃない。ベルトのデザインが凝った茶系の皮靴。
サッカー選手のプライベートでは?というくらいお洒落で見栄えがする。一方で雰囲気は洗練され上品だ。お育ちの良さが溢れ出てる。
と、とんでもない人と待ち合わせてしまった。
「早く着きすぎてしまったの。待ってないわ」
「それはよかったです。こちらへ」
お会計をしようかと思ったら、ウエイターの男性に見送られてしまった。支払済?もしくは、あとで千石くんのところに請求がいくの?
うわ、油断できない!