深紅の薔薇姫に愛を
●序章
深紅の薔薇の花言葉は、『死ぬほど恋焦がれています』。

そして、あたしをあいしてほしい。

あたしの歩く横には、黄色の水仙が咲いていた。




”あたしを愛して”

何度、言っただろう。

何度、そう嘆いただろう。

何度、そう涙しただろ。

ただ、あたしを愛して欲しかっただけ。
あたしを傷つけるくらい、激しく愛して……。
生きていると、実感させて。
あたしに、生きる意味を与えて。
あたしだけを、愛して。
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