深紅の薔薇姫に愛を
初めて見た学校は、昔の世界とは違って見えた。


「転校したきた 華王麗薇(れら)です。」

あたしはそれだけいって、俯いた。

みんなに見られているきがしたから。

席を指定されて、あたしは歩き始めた。

風が吹いて、あたしの漆黒の髪が靡く。

何かの始まりを、告げるように。

「俺、渡瀬大河。よろしく。」

となりの人に挨拶されてビクッとしながら返事をした。

あたしはただ愛されたかっただけだ。
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