キミへの想いは、この声で。

ズキッと少しだけ痛む胸。


だけど今は、そんなことどうでもいい。


問題は……、彼からなにを言われるか。


自業自得とわかっていても、やっぱり怖い……。


身体が小刻みに震えるなか、私は窓際の列の一番前までやってきた。


ゆっくりと自分の席へと近づいていく。


するとそのとき、別方向を向いていた彼とバチッと視線が交わってしまった。


ど、どうしよう……。


そのまま、おたがい目を離すことなく見つめ合う。


じわじわと顔が熱くなるなか、ふいに彼が立ち上がって私に近づいてきた。


もしかして……、殴られる!?


ギュッと目を閉じたそのとき、フワッと温かいものが頭の上に乗せられた。

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