キミへの想いは、この声で。

私が、颯太くんを好き……?


友達……ではないの?


突然のことに、再び頭がハテナでいっぱいになる。


「茜にだから言うけど……。

私、本当は……、直樹のことが好き……なの。

こ、これが恋で、好きって気持ち……」


〝好き〟って単語を呟く優乃ちゃんの声は、今にも消え入りそうだった。


顔を真っ赤にし、恥ずかしそうに俯く優乃ちゃん。


「普段冷たいくせに、時々優しくて、カッコよくて……。

笑ったときのあの笑顔とか、全部が好き……なの。

茜も颯太に、そういう気持ちになったことがあるんじゃないの?」


『……うん。ある。たくさんある』


イヤな態度を取っても、変わらずたくさん話しかけてくれて、辛い過去をぶつけたときは、一緒になって怒ってくれて……、思えば颯太くんは、いつだって私の心に寄り添ってくれていた。

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