キミへの想いは、この声で。

──

──── 


「……今頃、颯太が茜っちに全部話してるんだと思う。

たまたま、こっちに帰ってきた日にこんなことになるとか……。

俺って、やっぱ最低最悪だよな」


「うん……、最低」


優乃は静かに俺の言葉に頷いた。


「……もっと早く、そのこと聞きたかった。

そしたら……」


そこまで言うと、優乃は俺の腕を力いっぱい握りしめた。


「茜にそのこと話せたのに……っ。

言っとくけど、茜は陽太のこと嫌ってないから!!

颯太が言ってた。

茜は陽太にもらったミサンガも陽太に返されたミサンガも大事に持ち歩いてるって」


……え?


ウソ、だろ……?


「陽太、明日のお昼くらいまではまだこっちにいるんでしょ!?

だったら、帰る前に茜に一言言ってよ!!

茜のこと傷つけたっていうなら、さっさと謝って事情話してきてよ!!

余計なこと考えてる暇があるなら、茜の気持ちをもっとちゃんと考えてよ!!

アンタ、それでも友達なの!?」


「優乃、落ち着け……」


はぁ、はぁ……、と肩で息をする優乃。

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