チャラめ男子と鈍感女子
「でも、今日も予定があるんじゃ...」
「皆、聞けっ!片瀬が作業を手伝ってくれるそうだ」
エミリーの言葉を遮り、二年書記の坂嶺菜月(サカミネ ナツキ)が男みたいな話し方で声を上げる。
それを聞いた生徒会メンバーが、次々と書類を俺の前に積み上げていって....
エミリーの手伝いをするだけだったのに。
くそっ、ナッキーめ!
あの喋り方と性格じゃなけりゃ、スゴく綺麗な女の子なのにさ。
野郎の仕事まで何で俺がやらなきゃいけない?