チャラめ男子と鈍感女子



「ちなみにそれは、義理チョコだからね?」



そんなに念を押さなくても…



「偉くはっきり言うね~」


「うん。そろそろ、次に進まないといけないから…」



小さく、まるで独り言のように呟く愛梨ちゃん。


その言葉は上手く聞き取れなかったけど追及する事はせず、俺はチョコのお礼を言った。




そして、


時間はあっという間に過ぎて放課後へ。


未だにエミリーがチョコを渡した様子はない。


休憩時間に菅田とバレンタインデーの話をしていたが…


アイツにも渡さなかったし。


それに実はエミリー、あのファッションショー以来かなりモテている。


だから、チョコをもらおうと群がられたりもしていたけれど…


まぁそいつらも全滅。


んで今は、俺と生徒会室に向かっている途中だったのだが、



「今日も生徒会頑張りましょうね!」



他愛もない話をした後そう言われ、生徒会室へと入っていってしまった。


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