DISTOPIA EMPEROR―絶対王者は破滅を命ず―


お気に入りだったスニーカー

つま先が痛くても履いてた

いろんな大事なモノを一つ一つ覚えてられたあの頃


ウサギのぬいぐるみを咥《くわ》えてた

みすぼらしく汚れてても大事だった

ある日消えたウサギを探したら 再会できたゴミ捨て場


こんな風にちょっとずつ

壊して捨てて忘れて

大人になっていくのなら

子供の死体が大人なのかよ


ゴミ捨て場からの帰り道

泣きながら生きてたのに

ゴミ捨て場に棲み付いた今の

俺は 大人でもないタダノシカバネ


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