傷だらけの君は


「分からない、教えてよ。誰か……」



ただただ、化け物と罵られ酷使されていたあの頃とはまた違った感情。


この感情が何かなんて、皆目見当もつかない。


それを教えてくれる人はいない。


誰か頼れる人が身近に居るわけもなく、相談できるわけもなく……



「ああ、なんであたしは生きてるんだろう」



死にたいなんて思ってなかったけど。


こんな思いをするぐらいなら、いっそのこと……




楽になってしまいたい。


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