最後の日まで君思ふ。
タイトル未編集
「桜、綺麗だねぇ…。」
「うん。綺麗だな。」
私、楠木 柚葉は、今日から高校生になります!!!唯一、同じ学校だった人が、小学生からの幼馴染、岡田 雷輝しかいない。それに、私は重度の人見知りです(泣)
「ヤバいよ!もう、高校生だよ!?昨日まで中学生だったのに...中学生に戻りたい!」
「マジで?また受験したいのか?」
何よ!雷輝は、いーよね!頭いいし...。噂によれば、高校入試、首席だったぽいし、なんなんだこの人は。
「したくない。したくないけど...!」
「けど?」
「もう青春終わっちゃうんだよ!?あと3年だよ!それまでに彼氏出来なかったらどうしよう...。」
私がこんなに心配するのは理由があるんです。今まで、年齢イコール彼氏歴なし。だから!!!せめて、せめて彼氏は欲しい...。
とは言うものの、私は、そんな幼馴染、雷輝に密かに片思いしている。雷輝自身は絶対に気付いていないと思うけど。
「お前、別に普通に彼氏出来んじゃん?ブサイクじゃねーし?ま、別に可愛くもないんだけどな(笑)」
褒めといて、下げんな!って、ツッコミたい...でも、地味にイケメンの雷輝に言われたら少し、期待しちゃうかも。
これから楽しみです♪

クラス分けの紙が貼られた。『楠木 柚葉』の文字を見つける。私は4組だ。
見事、雷輝とは離れたけど、まぁ、なんとかなるっしょ。

教室に入ると、シーンと、静まり返っている。そりゃ、そーか。みんな初対面だもんね。
自分の席に着き、隣の人の名前を見た。
『新城 葵威』
どっかで聞いたことがあるような?
どちらかと言うとアイドル系の名前だ。カッコイイ...。
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