俺が好きって認めれば?【完】

「観念して洗いざらい吐け」

###♡





「えーっと、美冬?こちらの人は…」





お昼休み、美冬に連れられ屋上に来ていた。





先ほど美冬は「ちょっと待ってて」と言い残し、屋上を立ち去り、再び戻ってくると、見知らぬ男の子を連れてきていた。





この人は、誰…?


ネクタイの色からして、私たちと同学年だよね?





男の子は人懐っこい笑顔を浮かべていた。





「ほら、早く自己紹介」





美冬に促され、男の子はわざとらしく咳払いをする。





「初めまして恵那ちゃん♪俺は、2年1組の観月遊(Miduki Yu)!よろしくっ!俺のことは気軽に遊って呼んでね♪」





そう言ってニコッと笑みを浮かべた。





「よ、よろしく(?)」





1組ってことは隣のクラスの人なんだ。





なんか、人懐っこそうな人だなぁ。





にしてもどうして、美冬は遊君を連れてきたんだろう。
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