Silver Night-シルバーナイト-




「梓ー!!あいつらどうすんだー!!!」




バンっと物凄い勢いで開かれた扉、入ってきたのは金髪メッシュの男。




今のさっきまでシーンとしていた空間に、いきなりの大きな音が響きわたった事に私はビクリと肩を揺らした。




な、何…!?




「ごめんね、遅くなった」




その後ろからは先ほどの茶髪男もいたらしく、グレーの箱を持ってこちらへと歩いてくるところで




「いいえ」と小さく答えれば、そんな私の存在に気が付いたらしい金髪メッシュの男が「誰だこいつ?」と私を見下ろしてきた。




茶髪の男は、私の膝の傷を消毒液の付いたガーゼで綺麗に拭き取りながら丁寧にテキパキと手当をしてくれる。







「颯(はやて)を助けてくれた子」




颯とは、さっきのボロボロにされていた子の事だろうか。




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