Silver Night-シルバーナイト-
彼らを怖いとは思わなかった…
何故だろう。
暴走族って怖いイメージなのに…
あの颯という子を殴っていた人達の事は怖いと思ったのに…
彼らの事はそんな風に全く思わなかった。
不思議だ…
とくに梓なんかは、まるでフレンドリーのカケラもなくて、ニコリとも表情を崩さないのに…それでも恐怖心が生まれる事はなかった。
先生に資料整理を頼まれて、校門を出る頃には辺りはすっかり夕方になっていて、
今日は天気が良かったからか、オレンジ色の夕日がやけに綺麗に見える。
「りーあちゃん」